喧嘩商売と喧嘩稼業の違いは主に『絵』『脱線具合』、そして・・・

喧嘩商売/喧嘩稼業 喧嘩商売/喧嘩稼業

喧嘩商売喧嘩稼業

名前が似ているため、「どっちがどっちなんだ?」と、その違いについて混乱している方もいらっしゃるようです。

しかし、同一のテーマ・キャラクターのまま、マンガのタイトルが変わることはたまにあること。

代表格ですと、カイジシリーズでしょう。

『賭博黙示録カイジ』

『賭博破戒録カイジ』

『賭博堕天録カイジ』

『賭博堕天録カイジ 和也編』

『賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編』

『賭博堕天録カイジ 24億脱出編』

・・・のように、ストーリーの区切りごとにタイトルが微妙に変更されています。

その他、「がんぼシリーズ」・「バキシリーズ」・「GTOシリーズ」などもタイトルのマイナーチェンジが行われた代表的なマンガ。

では、『喧嘩商売』『喧嘩稼業』とでは何が違うのか?

絵が変わった

Google先生に尋ねてみると、読者が「一番変わった」と感じているのは絵(画風)のようです。

確かに、これは僕も気になりました。
冒頭に乗せた、我が家にある『喧嘩商売1巻』と『喧嘩稼業1巻』の表紙を見比べていただくとお分かりになる通り、絵がだいぶ違っています。

もちろん表紙だけでなく、中身の絵もだいぶ違いますね。

喧嘩商売の頃はデジタル感が強かったのですが、喧嘩稼業になってからは手書き感が強まったという印象です。

 

一説には、絵が変わってしまったのは優秀なアシスタントが辞めてしまったからと言われていますが、信ぴょう性は高いかなと感じています。

喧嘩商売の最終巻である24巻から、喧嘩稼業の1巻が出るまでにかかった年数は約3年

人気もあり、そこそこ売れていた喧嘩商売とはいえ、さすがに3年間も新刊を出さないままアシスタントを繋ぎとめておくのは困難だったことが予想されます。

なぜなら、漫画家の収入の多くは単行本による印税で成り立っているから。

以前に、『海猿』『ブラックジャックによろしく』などで有名な漫画家である佐藤秀峰氏が、

それなりにアシスタントを雇っている場合、ほとんどの漫画家が連載料だけでは食っていけず、むしろ赤字になる。
その赤字の穴埋めを、単行本の印税で賄うという自転車操業。

といった趣旨の内容をぶっちゃけていました。

このあたりについては、佐藤秀峰氏の無料Webマンガ『漫画貧乏』を読んでみるとわかりやすいと思います。

 

となると、3年間単行本が出なかった木多先生にとっては、優秀なアシスタントを手元に置き続けることが難しかった可能性が高いです。

実際、喧嘩稼業からはアシスタントの表記がないので。

つまり、ほぼ一人で描いているという状況だと思われます。

クレジットに載せてないだけで地味に手伝っている人がいる、といった可能性もありますが、喧嘩商売時代のようにガッツリと優秀な数名をアシスタントとして雇って仕事をしているということはないでしょう。

 

まあ、こうなったのは確信犯的な感じもしますが。。。
良い意味で、木多先生は「アシスタントを囲い込もう」的な部分に固執しないイメージがあるので。

脱線しなくなった

これも大きな変化ですね。

喧嘩商売時代は、それはそれは脱線しまくりでした。
13巻のように1冊ほぼほぼ脱線、なんて時もあったくらい。
(13巻は、「芝原と田島」・「佐川睦夫」の話があったものの、8割方脱線・・・)

喧嘩商売ファンでも、このギャグパートには否定派が多いのですが、僕は意外と好きでした。
「これぞ木多先生!」という感じですし、思わず笑ってしまう部分もありましたし。
何より、僕が高校生の時にジャンプで読んでいた『幕張』テイストが味わえて、なんとも言えない懐かしさや面白さがあったりするのもたまりません。

でも結局、一番面白いギャグパートは十兵衛と入江文学のやりとりですが。
ギャグパートはこの二人のやりとりだけでいいんじゃないかというくらい秀逸です!

 

とにかく、喧嘩商売時代は「脱線しない巻などない」くらいの勢いでしたが、喧嘩稼業になってからは全く脱線がありません。
ストーリーをサクサク進めてくれています。
格闘要素がめちゃくちゃ面白いだけに、僕を含む読者の多くが今の形を望んでいることでしょう。

「ギャグパートも嫌いではない」という僕でも、やっぱり面白すぎる陰陽トーナメントが普通に進んでくれる方が全然ありがたいですね。。。

・・・脱線ギャグもやりたいであろう木多先生には申し訳ないですが・・・

微妙にテーマが変わった

喧嘩商売は、主人公『佐藤十兵衛』の成長物語&16闘士のイントロダクションといった要素が強かったです。

しかし喧嘩稼業となってからは、最強の格闘技は何か?の一端を見せるという点にスポットを当て、十兵衛戦だけでなく、陰陽トーナメントの目玉であろう「入江文学による田島彬に対する仇討ち」や、それぞれの格闘技の頂点に立つ16闘士の戦いを描くという要素が強いように思います。

 

喧嘩商売は、脱線を除けば、

■主人公佐藤十兵衛の喧嘩や試合

■16闘士たちのバックボーンストーリー

がメインでした。

回想での喧嘩(入江無一VS梶原隼人、入江無一VS上杉均など)や、勝負になってない喧嘩(石橋VSデビル塚山など)もありましたが、添え物程度。

やはりメインは十兵衛でした。
主人公だから当然でしょうが。。。

 

しかし喧嘩稼業は、十兵衛の試合や喧嘩はそこまで多くならなそうです。

おそらく十兵衛は、工藤優作と闘えばそこで完結します。
勝ち上がれば当たる、師匠である入江文学とは闘わないはず。

なので、後半からは入江主体の話になるのではないかなと思っています。

一瞬、

誰もが入江戦で棄権すると思っていた十兵衛が、『やっぱり優勝したいテヘペロ』的な下克上をかましてくる

なんていうパターンもあるのかなと考えてしまいましたが、よくよく考えればさすがにそれはないはず。
それをやってしまうと、可愛げが無さすぎますから。

佐藤十兵衛は確かにめちゃくちゃ卑怯ですが、そこには信念があります。
信念の無いキャラは愛されません。

遠く遡れば、卑怯の塊であった『今日から俺は!!』の主人公である三橋貴志も、芯の部分では優しさや人間らしさがあるからこそ愛されたわけです。

当然、佐藤十兵衛もそうした「芯の部分では愛すべきキャラ」という喧嘩商売時代の性格を引き継いでいるはずですから、入江文学を裏切ることは考えられません。

 

ということで今後も、十兵衛が師匠である入江文学を勝たせるために裏で暗躍することはあるでしょうが、工藤戦後は十兵衛がまともな喧嘩や試合はまずしないと思われます。

「十兵衛がメインで戦わなくなる」というのも、喧嘩商売時代からの大きな変化かなと。

『喧嘩商売』と『喧嘩稼業』、どちらが最強?

『喧嘩商売』『喧嘩稼業』・・・

どっちが最強の漫画なのか!?

格調高い格闘シーン・・・
魅力あるキャラクター・・・
訴訟に怯まぬイジリ・・・
打ち切りを恐れぬロング休載・・・
作者の「地球の重力」への耐性の無さ・・・

同一作者による2つの漫画が、ルール無しで戦った時に、最強の漫画はどちらなのか!?

今現在 最強の漫画は決まっていない。

タイトルとURLをコピーしました