「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」【ウシジマくんの名言①】

ウシジマくん29巻 闇金ウシジマくん

「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」

数多くの名言を生んできた傑作漫画、『闇金ウシジマくん』
その中でも、1,2を争うくらいに有名な名言がこれではないでしょうか。

一切の反論の余地がない、完璧なる名言。
まさにおっしゃる通り。

世の中、確かにお金がすべてではありません。
しかし、何をやるにも結局お金が必要になってきます。

この名言が登場したのは29巻の『中年会社員くん編』その3

金が全てじゃねぇが全てに金が必要だ(C)Shohei Manabe 2013/小学館 {引用:闇金ウシジマくん29巻}

見開きをたっぷり使っての名ゼリフ
作者の真鍋昌平氏も、力を入れた一言なのだと伺えます。

この名言が生まれたのは、単行本29巻の『中年会社員くん編』のその3。
お笑い芸人『おぎやはぎ』の二人を足して2で割ったようなキャラクターである『加茂』をメインに進んでいくストーリーです。

そんな加茂氏のお姿は・・・

29巻の中年会社員くん『加茂』(C)Shohei Manabe 2013/小学館 {引用:闇金ウシジマくん29巻}

・・・という感じ。

キャラクターとしては、

■一流メーカー勤務
■既婚者で子供もいる
■上司におべっかを使うのが上手い
■自分が会社で生き残るためには手段を選ばない
■金と女にだらしない
■借金の理由は主にキャバクラの女に貢ぐため

という設定。

闇金ウシジマくんの世界では、「本当にこんな人いるの・・・?」というくらい浮世離れした債務者たちがたくさん出てきますが、この加茂についてはそこそこ現実的な設定です。
これくらいの会社員の方は現実でもたくさんいらっしゃるでしょう。

同じサラリーマンでいくと、10巻・11巻で展開された『サラリーマンくん編』のメインだった『小堀』も、現実的には全然いてもおかしくないタイプですね。

一流医療機器メーカーに勤めつつも、激務の果てに徐々にメンタルをやられていき、借金を作っていくキャラ。

でも、加茂よりは圧倒的に健全でした。
おそらく、各編ごとのメイン債務者キャラの中では一番まともだったのが小堀だと思います。
家族思いでしたし。

何しろ相方が、伝説的クズキャラ『板橋』ですからね・・・
読みながら、「早く板橋にバチが当たれ!!」と願いながら読んでいた人も少なくないはず。
僕のように。。。

まあ、板橋は最後の最後で覚醒したので、ギリギリ救いがありましたが。

 

済みません、だいぶ脱線しました・・・

 

「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」

この名言が生まれたのは、ある債務者を取っ捕まえたウシジマくんが、金を返せと圧をかけていたシーンで生まれました。

その名も無き債務者は、ウシジマくんが飲んでいたコーヒーについていたシュガーを、

「シュ…シュガー使わないのですか?」

と聞き、即座に「んぐっがっ!!」と言いながら飲み込みます。
何日も何も食べていなかったため、衝動的にそのような行動を取った、という体です。

しかしウシジマくんはすぐさま、これを演技だと見抜きます。
「娘のミルク代もない」と言い訳する債務者に対して強硬に返済を迫り、しっかりと回収。

演技だと見抜いた根拠は、「パチンコ屋から出てきたところを見たから」。

今のパチンコやパチスロは、そこそこのお金を持っていないとまともに打つことはできません。
そういった事情を鑑みての洞察でしょう。

そして、金を回収した直後、例の名ゼリフが生まれました。

すべてに金が必要

「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」

このセリフの後半である、「全てに金が必要だ」の部分。
まさにその通り。

どんなに愛し合った二人だろうと、お金がないと物理的に生活できません。

愛でお腹は満たされませんし、生きていくために必要なものを生み出すこともできません。

「かなりの田舎に引き籠って自給自足生活をすればもしかして・・・?」

と思う方もいるかもしれませんが、いやいや、全然無理です。
全く現実的ではありません。
どんな田舎に行こうとも、最低限の生産性や経済性は必要となってしまいます。

自給自足をするにしても、稲作で米を作り、野菜を栽培し、畜産で肉を補う、なんてことを一家族でやるのはほぼほぼ不可能。

最低限の電力を生み出すのも一苦労。

病気になったが最後、1円もありませんでは通用しない。

・・・というように、チラっと考えてみただけでもお金なしの生活など実現できないことがわかります。

まして都市部で生活するのならば、お金がないと何もできません。

そう、結局は世の中、すべてに金が必要なのです。

ただ、金は全てではない

「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」

・・・の前半部分、「金が全てじゃない」。
前項とは逆説的ですが、とはいえお金はすべてではありません。

 

お金でできることには限りがあります。

代表的なものは、人の感情
これはお金では買えません。

よく聞くセリフである、『愛はお金では買えない』、これが典型ですね。
お金を稼ぐ能力を持っている男性に惚れる女性はいても、ただ単にお金を持っているだけの男性に惚れる女性はいません。

極端な話、宝くじで10億円を当てたとしても、「なんて運の強い人なの! この人大好き!」なんてなる人はいないのです。
当てた10億円の方を好きな人はたくさんいるでしょうが。

 

愛情・友情はお金では買えません。
こればかりは、『自らの努力』や『費やした時間』など、お金では解決できない部分についてどれだけ頑張れたかという部分に比例するもの。

ただ毎日人に奢っていても、真の意味で好かれることはありません。
それよりも、近しい人が困っている時に、親身になって相談に乗ったり、悩みを解決するために一生懸命動いたりといった、「お金だけでは解決できないこと」に対して真剣だった人が好かれるのです。

 

・・・といったことを再確認させてくれる、名言中の名言だと思っています。

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